いつも挑むのは「八丈小島」。本島から約4kmの沖合に浮かぶ無人島で、手つかずの自然が広がり、魚影の濃さでも知られる。しかし、今回は 船が故障し、出船できない という事前連絡で堤防&地磯の覚悟の釣りなのだ。
「まあ、渡船は1隻しかないのでしかたない。天候最高なのでもったいないけど。。。」
釣り人の旅にトラブルはつきもの。それでも八丈島にはまだまだ挑戦できる釣り場がある。鮎田さんは気持ちを切り替え、今回は 本島の堤防で3日間の釣り に挑むことにした。

寒さと戦いながらの初日:ムロアジ5尾ゲット
2月22日、八丈島の最低気温は5℃台。さらに、時折雪がちらつく寒さだった。それでも釣りへの情熱は冷めない。狙うはシマアジ、メジナ。しかし、堤防釣りには 「餌取り」との戦い という新たな試練が待っていた。
まず最初にヒットしたのは35cm級のムロアジ。ムロアジは引きが強く、食味も良い。5尾をゲットしたが、シマアジやメジナの姿は見えない。
「やっぱり、こんなムロアジ居たんじゃシマアジまで届かないか…」
そんな思いがよぎるが、まだ初日。明日に期待を込めて納竿した。

2日目:藍ヶ江港で挑戦するもムロアジラッシュ
翌日は八丈島の代表的な釣りスポット 藍ヶ江港 へ。朝から日暮れまで粘る覚悟で竿を出す。
すると… またしてもムロアジ! しかも、35cm級の良型が次々とヒットする。ムロアジの引きを楽しみながらも、本命のシマアジは影も形もない。
「このままじゃ、ムロアジ祭りになっちゃうな…」
そこで、鮎田さんは ムロアジを泳がせて大物を狙う作戦 に出た。しかし、これがまた厳しい戦いとなる。
潮の流れを読み、ムロアジを泳がせるが、なかなか反応がない。時間が過ぎていく中、他2名も泳がせてて誰に大物当たるか期待が高まるが、ラインアラーム音は最後まで轟かなかった。。。

3日目:ラストチャンス!シマアジは現れるか?
最終日。天候は相変わらず寒く、雪がちらつく八丈島の堤防。しかし、この寒さがまた釣りの魅力を引き立てる。
「今日はシマアジを釣れるかな~」
そう気合を入れ、朝からキャストを繰り返す。だが、やはりここでもムロアジの猛攻。シマアジやメジナの反応はない。
「ムロアジこう居ちゃ難しいな…」と場所移動し最後の望み掛けカゴ仕掛けを投入。
寒さが雨と重なり強く、かじかむ手。

当たるのは40㎝級のイスズミ。最後に42㎝のメジナ。シマアジは遂に顔を見せなかった。。。
結果的に3日間で釣れたのは、良型ムロアジ多数とイスズミとメジナ。シマアジには届かなかったものの、八丈フリークの鮎田さんには島に来て楽しめる釣りはかけがえのない時間だった模様。

次回こそ、シマアジを!
今回の釣行は、小島渡船不可から始まり、厳しいコンディションの中での挑戦となった。しかし、釣りとは「思い通りにいかないからこそ楽しい」もの。
「次は必ず八丈小島へ渡って、シマアジとメジナを仕留める!」
そう決意を新たにした鮎田さん。
また、八丈島の海へ戻ってくる日を伝えて、雪積もる八丈富士に驚き笑いながら空港出発カウンターに消えて行かれました。🎣🌊


ここまで白くなる八丈島も最近では珍しい。(2/24午後4時過ぎ)